内閣府の「平成23年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労賞」を受賞している富士レークホテルが、従業員向けのユニバーサルデザイン研修を実施し、災害時の避難対応について学びました。

体験型ユニバーサルデザイン研修<体系的知識編>
【参加者】富士レークホテル従業員 8名
1回目:人の多様性に関する体系的な学習
2回目:6 種類(高齢者、弱視、全盲、妊婦、聴覚障がい、車いす)の擬似体験
3回目:ステークホルダーマトリクス作成演習

お客さま対応の通用範囲を広げる!誰でも力強化研修講義。
人の多様性を体系的に学び不便な点を知識として身に付ける

1回目では、「お客さま対応の通用範囲を広げる! 誰でも力強化研修講義」をいうテーマで、「お客さまの多様性」を、講師の講話や映像を見ながら、体系的に学びました。

知識と体験を結びつけ、新たな視点を創る!
6 種類疑似体験キットを装着した状態で非常時対応を実施

2回目では、「知識と体験を結びつけ、新たな視点を創る!」をいうテーマで、
6 種類(高齢者、弱視、全盲、妊婦、聴覚障がい、車いす)の実利用者擬似体験で、疑似体験キットを装着した状態で「非常時対応」を実施しました。

避難訓練火災発生を想定し、部屋に滞在している状態から館外に出るまでを体験!

車いすや疑似体験キットを装備して、入口からチェクインし、カフェスペース、売店などを実際に利用して、エレベータや階段を利用し、宿泊予定の部屋(UDルーム)に向かう。
部屋の中では、部屋内の移動、トイレ、風呂、畳スペースなどを各自確認。
避難訓練火災発生の掛け声とサイレンの音とともに、部屋の外から防災責任者のスタッフが駆けつけ、一階の館外へ階段で速やかに誘導する非常時を実際に体験してみた。

車いすや疑似体験キットを装備して宿泊予定の部屋(UDルーム)に向かう研修のようす
車いすや疑似体験キットを装備して宿泊予定の部屋(UDルーム)に向かう研修中の従業員

非常時を体験してみて感じたこと

車いすでや疑似体験キットを装着して、実際のお客様の動きを体験してみると、いつも働いている施設でもわからないことが多かったり、妊婦や高齢者が足元など見えづらく想像以上に大変だとわかったなど、実利用者体験ならでは気づきがあり、多くの意見がでていました。

次回の3回目では、体験したチェックインからチェックアウトまでの利用状況での課題・改善点を洗い出し、その対応を考え、独自のマニュアルに落としこんでいくワークショップを実施します。

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毎日新聞 2015年03月24日(地方版)に、03月23日実施された富士レークホテル様のユニバーサルデザイン研修の様子の記事が掲載されました。